宗教学大図鑑 (日本語) 大型本 – 2015/6/25 島薗 進 (監修), 中村 圭志 (監修), ドーリング・キンダースリー社 (編集), 豊島 実和 (翻訳)

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経営者は何かを選択するのが大きな仕事です。その時に根拠となるロジックは当然ありますが、最後の最後は自身の決断。経験であったり直感であったり。

決断は最後は「信仰」を拠り所にするものだな、と最近特に思います。

信仰とは積み上げてきた「努力」かもしれないし、先代の言い伝えかもしれないし。自分の経験かもしれません。

私はこれまでいわゆる信仰に否定的でした。なんで経営者は初詣や熊手、恵比寿などを大切にするのだろう、などと。しかし、これは経営者としての決断が少なかったのかもしれないと今になって思います。尊敬する日本電産・永守社長の九頭竜大社の話は有名です。

あるいは経営者としての経験が少しづつついて、怖さ、を知ったのかもしれない。こんなきっかけがあり、2021年の初詣から宗教について考えてみました。

狩猟採集の生活から飢えを恐れて農耕生活に徐々に変化した人類は、太陽を神と崇めたのではないかと言われています。

その次は女性。女性の偉業、つまり子孫を残すことは男性にはできない。

そして神や見えないものを信じることができたから、頭脳や体力が劣ったホモサピエンスが生き残り繁栄した、とわかりやすく記述しているのは↓

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サピエンス全史上では宗教の種類についてはそこまで深く触れません。宗教について、宗教学?というのかわかりませんが、とにかくわかりやすく記述してあるのが今回紹介する本です。

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「五大宗教」と言われるヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてだけではありません。世界にはたくさんの宗教があり、信仰があるということがわかります。日本の天理教についても詳しく記述があります。

五大宗教については、それぞれ数十ページにわたって解説されています。ちなみに信徒の多い順にキリスト、イスラム、ヒンドゥー教となっており、世界三大宗教の常識が覆されたのは私だけでしょうか。

この本はそんな宗教の始まり、どの種族がどんなことを信仰したのか、非常にわかりやすく書いてあります。ぜひ手元においておきたい一冊かもしれません。

信仰は宗教にとどまらないということを先述しました。

その代表は占いだと思います。最後に決める「なにか」に占いや風水を活用する経営者はとても多いように感じます。そんなターゲットを見据えてか、本日もバスの後ろに占い屋さんの広告がデカデカと掲載されていました。また、メガドンキでも新たに占いスペースができました。これだけニーズがあるんですね。

私の友人が経営者が多い勤め先店舗でタロット占いを始めたということで、私も話を合わせるために勉強してみようと思い読み始めました。

Bitly

この本は、現役占い師さんの著作です。歴史学、心理学からの切り口でタロット占いを学問的に紹介しています。特にユングの集合的無意識の箇所。

「ユングは世界中の神話や伝承に共通のパターンがあることに着目した」

「ドラゴンや化物を退治する神話的な物語は、古今を問わず世界各国に見いだせる」

確かにギリシャ神話ではヒュドラを倒すヘラクレス、日本神話でもヤマタノオロチを退治するスサノオ。日本神話がギリシャ神話を参考にしたかどうかわかりませんが、こんなモチーフを元型とよび、同じモチーフが存在することを集合的無意識という。

タロットは絵柄の解釈、図象学をクライアントの話と絡めて、占い師が解釈をしていくものであるが、ユングのいう元型がこのタロットから解釈できます。

ところで信仰の一つとして占い、タロットについて紹介しましたが、四柱推命を中心とした占いと経営者と女性の結びつきを紹介をしたのが下記の本です。

Bitly

正直、占いと経営者と女性の関係の記述はあまり多くないように感じましたが、切り口としては面白かった。

氏曰く、経営者と女性の共通点は未来志向であるという。経営者はとにかく売上が命(ここはとても共感。ビジネス規模、顧客の接点の規模ですよね)売上を上げるために未来を向いているという箇所は賛同できたし、女性だから未来志向であることの相関がイマイチ理解できなかった。

先の農耕民になったら女性が農地→領土を守る役割だとしたら、比較的過去思考である気もする。

まとめ

信仰の代表格は宗教であることは間違いない。宗教をベースとした信仰はタロットや四柱推命といったモチーフを元型とよび、これらは全世界人類の深層心理でつながっていることを集合的無意識という。

我々人類はこのような認知革命があったからこそ、ホモサピエンスが地上で君臨できた。

何らかの形で宗教を信仰することは、人間にとって全く自然のことである。

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